A:これまでの本人の変化、生活状況などメモをしておきましょう。現在治療を受けている病気についても情報が必要です。服用している薬があれば、その説明書も用意しておきましょう。
認知症の診断で最も大切なことは、もの忘れや認知機能の障害がどのように起こり、現在どのような状態であるかを知ることです。いくら認知症の専門医でも、診察室で短時間にすべてを知ることはできません。初対面の医師が本人からさまざまな情報を聴き取るのはとても難しいことです。そのため同居している家族がメモにまとめておくと診察時にとても役に立ちます。メモは時系列に沿って、次のようにまとめるとよいでしょう。
1.これまでの経過
▲もの忘れはいつから、どのように始まったのか?突然始まったのか?
▲もの忘れについては、本人から話はじめたのか?家族が最初におかしいと気づいたのか?
▲もの忘れがどのように進んできたのか?あるいは進んではいないのか?
2.現在の状態
▲毎日に生活や仕事はほぼ自分でできているか?見守りが必要か?もっと支えが必要か?
▲トイレは自分ですませているか?下着を汚すことが多いか?お漏らしが多いか?
▲買い物に一人で行けるか?必要のないものを買うことが多いか?お金をきちんと払えるか?
▲遠くに外出しても家に帰れるか?近くで道に迷うことはないか?
▲通帳や年金の管理ができるか?お金に強い執着を持っていないか?
▲気持ちが落ち込むようなことはないか?
3.既往歴
▲これまでにどのような病気をしたか(手術を含む)?
▲頭の怪我をしたことはないか?
▲現在、治療を受けている病気はあるか?(高血圧、糖尿病、高脂血症、心臓疾患など)?
▲病状と服用している薬について
些細なことでも、病気の大切な徴候だったりするので、日ごろから状態や気になる点を細かくメモしてあると診断に役立ちます。服用している薬については、保険薬局などで渡される「薬一覧表」や「お薬手帳」を持っていくと良いでしょう。現物を持っていってもかまいません。
*これらのメモは後々とても役に立ちます。保管しておきましょう。(介護保険認定調査や施設やデイサービスなど利用時)
教えて ホーム長 Q&A | ||
項 目 別 |
症 状 | 食事に関するお悩み……………………………………………Q07・Q19・Q54・Q68 排泄に関するお悩み……………………………………………Q12・Q27・Q31・Q76・Q79 物忘れ(妄想)に関するお悩み………………………………Q06・Q08・Q11・Q23・Q67・Q74 同じ事を聞く(独語)に関するお悩み………………………Q04・Q35・Q40・Q74 暴言・暴力・破壊に関するお悩み……………………………Q10・Q34・Q53 生活(着替え・歯磨き )に関するお悩み………………………Q20・Q46 コミュニケーションに関するお悩み…………………………Q21・Q55・Q71 収集癖に関するお悩み…………………………………………Q30・Q32 車の運転に関するお悩み………………………………………Q05・Q80 入浴に関するお悩み……………………………………………Q13 睡眠に関するお悩み……………………………………………Q18 徘徊に関するお悩み……………………………………………Q49 落ち着きがない…………………………………………………Q43 火の始末に関するお悩み………………………………………Q56 |
介 護 | 家族の気持ちに関するお悩み…………………………………Q01・Q09・Q47 遠方の介護に関するお悩み……………………………………Q02 仕事と介護に関するお悩み……………………………………Q03・Q36・Q54 介護の方法等に関するお悩み…………………………………Q14・Q25・Q28・Q65 認知症という病気(種類)について…………………………Q15・Q22・Q37・Q44・Q52・Q77 予防(早期発見)について……………………………………Q26・Q78 専門医(検査)について………………………………………Q24・Q42・Q45・Q72・Q73 手続き・連絡に関して…………………………………………Q29・Q39・Q51 施設について……………………………………………………Q41・Q61 相談する場所について…………………………………………Q16 |
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その他 | 本人へ伝える……………………………………………………Q48 アルコール………………………………………………………Q57 性的なお悩み……………………………………………………Q58 受診を拒む………………………………………………………Q59 薬を飲まない……………………………………………………Q64 感染症……………………………………………………………Q70 |