A:高齢者や認知症の人は、食べることに対して十分な注意が必要です。食べやすく料理を刻んだり、飲み込みやすくするために料理に工夫をして出すようにしましょう。味噌汁やスープ、お茶などの飲み物にとろみをつけたり、ゼリー状にするとむせにくく、嚥下しやすくなります。
認知症でなくても高齢になると食事中にむせたり、食べ物をのどに詰まらせたりします。これが原因で肺炎(誤嚥性肺炎)をおこしたり、窒息して死亡する危険さえあります。家族は食べるときの姿勢に工夫をしたり、食事時の様子に十分注意が必要です。
人間には、口の中の固形物や液体を自然に食道へ送る仕組みがあります。口の中、特に舌の奥にものがあるとのどの筋肉は巧妙に動いて食道の入り口に送ります。同時に気管に食べ物が入らないように、ふたがされます。
また、しっかり噛むことも大切です。唾液の分泌がよくなると舌の奥に食べ物を送るのに役立ちます。義歯がしっかり合っていることも大切です。口腔ケアーをしっかりすることも必要です。口腔体操は誤嚥の予防になります。(静岡県歯科医師会にお問い合わせ下さい)
高齢になると上記の仕組みがうまく機能しなくなり食べたものの一部が気管に入り、その反射として咳き込んだり、むせたりします。最悪の場合は食べたもので気管がふさがれ、窒息することがあります。認知症の人は判断ができないため、誤嚥が多いのです。
このため食事のときは、様々な工夫や見守り、注意が必要になります。食べ物は硬すぎたり大きすぎると細かく噛み切れず、丸飲みしてのどに詰まらせやすくなります。細かく刻んだり、少なめに分けて口に入れるようにしましょう。また、水のようにさらさらした液体はのどの粘膜の刺激が弱く、のどの反射にあまりよくありませんので、トロミなどを使いましょう。粉ゼラチンでゼリー状にしてもむせずに食べることができます。
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