A:薬の副作用で尿量が増えたりするときがあります。また、日中あまりトイレへ行かず尿の色が薄い場合、毒素を排泄させるため夜間、尿量が増えてきます。おしっこは腎臓で作られます。他の病気があると、昼間はそちらの方(患っている臓器)に血液が回ります。昼間腎臓が働いていなければ夜間働き、夜間尿量が多く排泄されるようになります。また男性は前立腺肥大症に罹患しやすく尿道を、栗の実大の前立腺が左右から圧迫するため、尿意があっても尿の出が細く残尿感が残り何回もトイレ通いします。膀胱炎になってしまったときも尿意が頻回になります。痛みを訴えることができない方もおります。泌尿器科の医師にご相談ください。
認知症の人は病気の進行に伴って、排泄を失敗することが増えてきます。病気が軽いときは時々下着を汚す程度ですが、そのうち尿意があってもトイレの場所を探しているうちに間に合わなくなって部屋のゴミ箱などトイレ以外のところを汚すようになってきます。さらに進行すると排泄自体分からなくなり、常にオムツが必要な状態になります。
そうならないために、本人にあった排泄シグナルさえつかんでいれば尿意で不安にさせることはありません。一生懸命、できない部分だけさりげなくフォロー(尊厳を守りながら)していくと良いコミュニケーションが取れるようになり、信頼関係が生まれます。
汚れた下着をタンスなどに隠したり、紙パンツを洗濯したりする方がいます。恥ずかしい、失敗を知られたくないという気持ちが本能的に働くのです。けして叱ったりさせず、くさい臭いの原因を本人のいないとき探してみましょう。自室のポータブルトイレの排便をわざわざ紙にくるんでゴミ箱に捨てる方もおられます。感染にだけ注意しましょう。目くじら立ててその行為を叱っても本人は理解できません。嫌な介護者のイメージしか残りませんので注意しましょう。ゴミ箱に器用に、床も汚さず排尿される方もいます。ゴミ箱内の袋の排泄物をトイレに流し、きれいに感染対策に則り処理しましょう。(水1㍑ーに対してキャップ1杯のハイターを噴霧し毎日作り換える)むしろ床に放尿されるより、オシッコで滑って骨折される方が怖いのです。ただしその前にシグナルが必ずあるはずです。「そろそろトイレに誘導する時間かな」と思いながら、個人個人の排泄パターンを把握しておきましょう。
教えて ホーム長 Q&A | ||
項 目 別 |
症 状 | 食事に関するお悩み……………………………………………Q07・Q19・Q54・Q68 排泄に関するお悩み……………………………………………Q12・Q27・Q31・Q76・Q79 物忘れ(妄想)に関するお悩み………………………………Q06・Q08・Q11・Q23・Q67・Q74 同じ事を聞く(独語)に関するお悩み………………………Q04・Q35・Q40・Q74 暴言・暴力・破壊に関するお悩み……………………………Q10・Q34・Q53 生活(着替え・歯磨き )に関するお悩み………………………Q20・Q46 コミュニケーションに関するお悩み…………………………Q21・Q55・Q71 収集癖に関するお悩み…………………………………………Q30・Q32 車の運転に関するお悩み………………………………………Q05・Q80 入浴に関するお悩み……………………………………………Q13 睡眠に関するお悩み……………………………………………Q18 徘徊に関するお悩み……………………………………………Q49 落ち着きがない…………………………………………………Q43 火の始末に関するお悩み………………………………………Q56 |
介 護 | 家族の気持ちに関するお悩み…………………………………Q01・Q09・Q47 遠方の介護に関するお悩み……………………………………Q02 仕事と介護に関するお悩み……………………………………Q03・Q36・Q54 介護の方法等に関するお悩み…………………………………Q14・Q25・Q28・Q65 認知症という病気(種類)について…………………………Q15・Q22・Q37・Q44・Q52・Q77 予防(早期発見)について……………………………………Q26・Q78 専門医(検査)について………………………………………Q24・Q42・Q45・Q72・Q73 手続き・連絡に関して…………………………………………Q29・Q39・Q51 施設について……………………………………………………Q41・Q61 相談する場所について…………………………………………Q16 |
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その他 | 本人へ伝える……………………………………………………Q48 アルコール………………………………………………………Q57 性的なお悩み……………………………………………………Q58 受診を拒む………………………………………………………Q59 薬を飲まない……………………………………………………Q64 感染症……………………………………………………………Q70 |