A:認知症の人は、どのような順序で洋服を着たらよいのか分かりにくくなっています。家族が見守りながらできないところだけ手助けしてあげると良いでしょう。
私たちが日常さりげなくやっている行為が認知症の人は分かりづらくなっています。しかし、そこでちょっと気配りや手助けをしてあげると自分でできるようになります。ちょっとしたアイディアで、本人が一人で着替えられるように工夫をしてみてください。例えば、手の不自由な人はホックやボタンからマジックテープを縫い付けたり、紐を取り付け服を引っ張りあげれるように工夫することで自分で着替えることができます。
認知症が進行すると、体で記憶したことが少しづつ曖昧になり、以前は問題なくできていたことができにくくなります。例えば排便するが拭かずに下着を上げる、歯を磨かずうがいだけする、箸を上下逆さにもって食べる、湯のない浴槽に入る、下着より先に上着を着てしまう、前後を間違えて服を着てしまう、片足づつ別の靴を履いてしまう、といったことが起こります。
これは認知症の症状の1つで、行為の組み合わせができずに、目的にかなった行為ができにくくなっているためです。身体で覚えた作業記憶が抜け落ちたものです。
更衣をするときに、順番に着ることができるように並べてみたり、ハンガーにつるし順番に前からとっていけるようにつるしてみたりなどして、チグハグにならないように見守ります。
ズボンを先にはいてから下着を着ようとするなど、一人で着がえられなくなったとしても、手や足は動きますから、すべてができないわけではありません。最初からすべてを介助して強制的に着替えさせるのではなく、まずは一人で着替えてもらい、見守りながらできなくて困っていたり間違って着るようであれば、そこで手助けをするのが良いと思います。そうすることによって、認知症の人も自尊心を傷つきられず、嫌がることも少なくなるでしょう。着替えが終わったら多いに褒めてあげましょう。「気持ちよくなりました」と声を掛けましょう。
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